2017.12.13
2017年TPM優秀商品賞[開発賞]を受賞、表彰式に参加しました。
12月13日、東京コンフォレンスセンター品川にて社団法人日本プラントメンテナンス協会主催の2017年TPM賞表彰式が行われ、当社とトヨタ自動車(株)で共同開発した『高圧ケーブル遮蔽層断線検出器』が、TPM優秀商品賞[開発賞]を受賞しました。
同日、日刊工業新聞に掲載されました。
【 高圧ケーブル遮蔽層断線検出器 】
■概要
高圧送電ケーブルには感電事故防止や誘導障害防止のため、その構造体内部に遮蔽銅テープが巻かれていますが以下の外的要因によって断線する事があります。
1、外気温・負荷電流による温度変化でケーブルが伸縮するストレス
2、ケーブル外層が劣化し、水分侵入による腐食
この遮蔽銅テープが断線すると誘導電流が断線箇所でスムーズに流れず、微小な放電現象が発生します。その結果、絶縁層を破壊し地絡停電事故の要因となります。
需要先に対して多大な影響を及ぼす停電事故を未然に防止するため、高圧送電ケーブルの健全性確認を定期保全や活線診断装置で行っています。遮蔽層の抵抗値に異常が発生すると計画停電を行い断線箇所の補修を行ないますがその際、断線箇所をピンポイントで探し出すため、本機器を使用します。
■特徴
● マイコン制御によるデジタル信号を使用することにより、信号の違いを確実に受信分類することで、完全に断線している箇所はもちろん、腐食等により抵抗値が高くなった場所(100Ω~1kΩ程度以上)もピンポイントで検出可能。
● 送信器、受信器共に電池(残量モニター付)で使用可能なので使用場所を選ばない。
● IP67ケース採用により高湿度下や急な降雨でも問題なく使用出来る。
● バックライト付液晶モニター採用で薄暗い場所でも使用可能
● 液晶の検出表示は「100」%表示と「>>>>>>」目盛表示、切り替え可能
● 検出レベルを「ピッピッ・・・」音のピッチ間隔で聴音確認できる。
● A信号B信号、2種類の信号を音の高低で聴音確認出来る。